「洗濯表示にある四角と丸のマークって何?」「作業着を乾燥機にかけたら縮んでしまった」とお困りではありませんか?タンブラー乾燥とは、衣類乾燥機のドラムを回転させながら温風で乾かす方法のことです。短時間で乾く便利な方法ですが、衣類によっては縮みや型崩れの原因になるため、洗濯表示を正しく読む必要があります。
この記事では、タンブラー乾燥の意味と洗濯表示マークの見方をわかりやすく解説したうえで、作業着を傷めない乾かし方のコツと、乾燥機に頼らず早く乾く作業着3点をご紹介します。衣類を長持ちさせたい方は、ぜひ参考にしてください。
タンブラー乾燥とは?
洗濯表示でよく見かける「タンブラー乾燥」。まずは言葉の意味から確認しましょう。
回転ドラムで衣類を乾かす方法
タンブラー乾燥とは、衣類乾燥機やドラム式洗濯乾燥機の内部で、ドラムを回転させながら温風を当てて乾かす方法のことです。「タンブル(tumble)」は英語で「転がる」という意味で、衣類がドラムの中で転がりながら乾いていく様子を表しています。
最大の利点は速さです。天候に左右されず、短時間で確実に乾かせます。さらに、衣類が動きながら乾くため繊維がほぐれ、仕上がりがふんわりすることもあります。コインランドリーの大型乾燥機も、この方式です。
自然乾燥との違い
一方の自然乾燥は、洗濯物を干して風と気温で乾かす方法です。時間はかかりますが、熱と摩擦によるダメージがないのが大きな違いです。
タンブラー乾燥では、衣類に3つの負荷がかかります。ひとつは高温、もうひとつは衣類同士がぶつかる摩擦、そして回転による引っ張りです。この3つが組み合わさることで、素材によっては縮みや毛玉、型崩れが生じます。だからこそ、メーカーは衣類ごとにタンブラー乾燥の可否を洗濯表示で示しているのです。
洗濯表示マークの見方
2016年12月から、日本の洗濯表示は国際規格(ISO)に合わせた記号に変わりました。記号の数が増えて分かりにくくなった一方、ルールを覚えれば読み解けます。
タンブラー乾燥のマーク3種類
タンブラー乾燥を表すのは、四角形の中に円が描かれたマークです。円の中の点の数で、使える温度が決まります。
- 円の中に点が2つ(●●):タンブラー乾燥ができる(排気温度の上限は高め)
- 円の中に点が1つ(●):低い温度でのタンブラー乾燥ができる
- マークに大きな×:タンブラー乾燥禁止。乾燥機は使えません
もっとも重要なのは3つ目です。×印が付いていたら、乾燥機にかけてはいけません。この表示がある衣類を乾燥機にかけると、縮んだり生地が傷んだりしても、メーカーの保証対象外になります。作業着やユニフォームでは、この「タンブラー乾燥は避けてください」という案内が付いている商品が少なくありません。
自然乾燥のマークもあわせて確認
タンブラー乾燥が禁止されている衣類では、自然乾燥のマークが干し方を指示しています。こちらは四角形の中の線で見分けます。
- 縦線(|):つり干し
- 横線(―):平干し
- 左上に斜線:日陰で干す
縦線が1本なら「つり干し」、斜線が加わると「日陰でつり干し」という意味になります。ニットのように型崩れしやすい衣類には平干しが指定されます。乾燥機が使えない衣類ほど、干し方の指示を守ることが仕上がりを左右します。汚れ別の洗い方については作業着の洗濯方法を解説した記事で詳しく紹介しています。
作業着にタンブラー乾燥が向かない理由
「早く乾くなら乾燥機を使いたい」と考えるのは自然なことです。しかし作業着では、避けたほうがよい理由があります。
縮み・型崩れが起こる
もっとも起こりやすいトラブルが縮みです。綿を含む生地は熱と水分で繊維が収縮しやすく、乾燥機にかけると丈が短くなることがあります。実際、作業ズボンのなかには「縮む恐れがあるため乾燥機の使用は避けてください」と案内されている商品も少なくありません。
特に注意したいのが、裾上げ済みのパンツです。せっかく合わせた丈が縮んでしまうと、やり直しが必要になります。また、ポリウレタンを含むストレッチ素材は熱に弱く、繰り返し高温にさらされると伸縮性が失われ、生地が波打つこともあります。
機能加工がダメージを受ける
見落とされがちなのが、機能加工への影響です。作業着には撥水加工、制電加工、吸汗速乾加工など、さまざまな機能が付与されています。これらの加工は繊維の表面に施されているため、高温と摩擦によって劣化することがあります。
せっかく機能性の高い作業着を選んでも、乾かし方ひとつで性能が落ちてしまっては意味がありません。洗濯表示を確認し、禁止されていれば自然乾燥を選ぶ。これが結果的に衣類を長持ちさせ、買い替えコストを抑えることにつながります。
乾燥機に頼らず早く乾かすコツ
とはいえ、作業着は毎日使うもの。翌朝までに乾かしたい場面も多いはずです。乾燥機に頼らず早く乾かす方法を押さえておきましょう。
脱水と干し方の工夫
乾燥時間を左右する最大の要因は、干し始めの水分量です。脱水時間を少し長めに設定するだけで、乾くまでの時間は大きく短縮できます。ただし、シワが気になる衣類は脱水しすぎないよう調整しましょう。
干し方にもコツがあります。衣類どうしの間隔を広くとり、空気が通る道をつくることが基本です。ズボンは筒状に広げて干す、上着はハンガーにかけて前を開けるなど、空気に触れる面積を増やすと乾きが早まります。室内干しの場合は、扇風機やサーキュレーターで風を当てるのが効果的です。除湿機があれば、さらに時間を短縮できます。
速乾素材を選ぶ
根本的な解決策は、乾きやすい素材の作業着を選ぶことです。ポリエステル主体の生地は水分を吸いにくく、綿100%に比べて格段に早く乾きます。吸汗速乾機能を備えた商品なら、汗を素早く生地表面に広げて蒸発させるため、着用中の快適さと洗濯後の乾きやすさを両立できます。
「イージーケア」「形態安定」といった表示も参考になります。これらはシワになりにくく手入れが簡単な加工を指し、アイロンがけの手間を減らせるというメリットがあります。毎日洗う作業着だからこそ、手入れのしやすさで選ぶ価値があります。
乾燥機に頼らず早く乾く作業着3選
ここからは、イワキユニフォームの取り扱い商品の中から、速乾性や手入れのしやすさが明記された作業着3点をご紹介します。
| 商品名 | メーカー | 価格(税込) | 素材 | 機能表示 | 種別 |
|---|---|---|---|---|---|
| カーゴパンツ AZ-2551 | アイトス | 3,960円 | ポリエステル90%・綿10% | 吸汗速乾・帯電防止・軽量 | パンツ |
| ジャケット 7091 | バートル | 4,395円 | ポリエステル85%・綿15% | 吸汗速乾・形態安定 | ジャケット |
| 長袖シャツ 4225 | 桑和 | 5,830円 | ポリエステル65%・綿35% | イージーケア・制電 | シャツ |
※いずれも「乾燥機対応」をうたった商品ではありません。乾燥の可否は、お手元の製品に付いている洗濯表示をご確認ください。
1. カーゴパンツ AZ-2551|アイトス

ポリエステル90%という高い混率で、乾きやすさを重視する方に向いたカーゴパンツです。吸汗速乾に加えて帯電防止・軽量・ストレッチ性を備えた、春夏向けのモデルになっています。
素材には東レの「Lightfix(ライトフィックス)」を採用。強度の高いポリエステルを特殊な方法でバネ状に加工することで、従来のポリウレタン製素材が抱えていた弱点を克服した素材です。ポリウレタンに頼らずストレッチ性を実現しているため、熱による劣化のリスクが比較的小さい構成といえます。サイズは3S〜6Lと幅広く、3S・SSはレディースシルエット。カラーは5色展開、価格は3,960円(税込)です(5L以上は価格が変わります)。
2. ジャケット 7091|バートル

吸汗速乾と形態安定を兼ね備えた、手入れのしやすいジャケットです。高い通気性と吸汗速乾性を併せ持つTCドビークロス素材を使用しています。
採用されているのは日本製のドビークロス(校倉構造)という点接触清涼素材。肌に触れる面積を減らす点接触構造により、汗のベタつきを抑えてドライな着用感が続きます。優れた通気性からCOOL BIZ対応商品にも位置づけられ、JIS T8118適合の帯電防止性も備えています。形態安定性があるぶん、干すときに軽く形を整えておけばシワも残りにくくなります。サイズはSS〜LL(3L以上は別ページ)、カラーは6色展開、価格は4,395円(税込)です。
3. 長袖シャツ 4225|桑和

イージーケア仕様で、日々の手入れを楽にしたい方向けの長袖シャツです。制電性素材を使い、レディースにも対応したサイズ展開になっています。
エコ素材にJIS T8118の制電性をプラスした作業服で、生地には信頼の日本製T/Cソフトツイルを使用。素材はポリエステル65%・綿35%と、綿の風合いを残しながらポリエステルの扱いやすさも得られるバランス型の構成です。エコマーク付き商品でもあり、女性にもなじむナチュラルカラーを中心に5色が用意されています。サイズはS〜3L(4L以上は価格が異なります)、価格は5,830円(税込)です。
まとめ
この記事では、タンブラー乾燥の意味と洗濯表示マークの見方、作業着に乾燥機が向かない理由、乾燥機に頼らず早く乾かすコツをご紹介しました。
タンブラー乾燥とは回転するドラムの中で温風を当てて乾かす方法で、洗濯表示では四角の中に円が描かれたマークで示されます。×印が付いていれば乾燥機は使えません。作業着は縮みや機能加工の劣化が起こりやすいため、表示を確認したうえで自然乾燥を選ぶのが安全です。早く乾かしたい場合は、脱水と干し方を工夫し、吸汗速乾やイージーケアの表示がある作業着を選ぶと負担が減ります。
安全靴のお手入れについては安全靴の洗い方を解説した記事もあわせてご覧ください。
イワキユニフォームでは、今回ご紹介した作業着をはじめ、速乾性や制電性など機能性にすぐれたウェアを幅広く取り揃えています。スタッフ用のまとめ買い・大口割引にも対応していますので、作業着の見直しを検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

